一番くじ(めくりくじ)は、二重構造のカードで、各カードに異なる賞品が隠されています。1枚目の紙カードを剥がして初めて賞品が明らかになります。
店舗側は、一番くじ(めくりくじ)の賞品内容と数を自由に設計できます。これにより、予算をコントロールすることができるだけでなく、「何回か引けば必ず当たる」といった仕組みを利用することで、消費者の興味を引き、さらに積極的に抽選を促すことが可能です。
ミシン目(虚線)の構造が採用されており、手で簡単にカードを剥がすことができ、スクラッチインクを削るよりも操作が簡単です。
一番くじの店舗は賞品の位置を知っている?
ネット上では、同じセットの抽選カードでは賞品の位置がすべて同じだったという実験結果が報告されています。そのため、店舗はセット全体を開封すれば賞品の配置を把握することが可能です。これは理解しやすい話で、もしも各セットごとに賞品の配置をランダムに変更する必要がある場合、「デジタル印刷」の工程が必要となります。一般的な版刷りの印刷方法ではランダム化は実現できません。しかし、このような大判製品をデジタル印刷で製造する場合、コストは非常に高額になります。
一番くじポスター
一番くじ(めくりくじ)を1セットまとめて大きなシートにすることで、賞品の残り状況を一目で確認できるという利点があります。ただし、賞品の位置をランダムに配置する必要がある場合、製造工程は複雑化し、コストも高くなります。
各カードを小さなサイズに分け、宝くじのスクラッチカードのようにし、開封状況を示すポスターと組み合わせれば、すべての賞品がきちんと引き出されることを保証することができます。引き出された賞品が増えるにつれ、A賞がなかなか出ない場合は、さらに多くの消費者を引き寄せる効果があります。
もちろん、小さなサイズの一番くじ抽選カードにも不正行為のリスクがあります。各カードが独立しているため、「賞品のカードを隠す」問題が発生する可能性があります。しかし、もしも全セットを一括購入された場合、不正は簡単に発覚します。
総じて、イタチごっこのように新しい手法が開発され、対策が取られるというサイクルが続きますが、これが防犯印刷の面白さでもあります。
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